矢羽千絵 の初投稿
初めまして、矢羽です。
ようこそ。
作詞とエッセイで参加します。
長いのは書かないのかの?
申し訳ないんですけど、私の場合、作品を作り出すことを目標にしていません。
どういう事じゃ?
無理にでも書くことで、作品を作る事ではなく、書くことが目的になるのが嫌なので。
自然体で書きたいことが出てきたときに書く。内容が納得いけば発表するという事かの?
そうですね。だから、他の参加者よりは、このサイトへの投稿そのものも少なくなるかもしれません。
エッセイにしても、作詞にしても、小説やシナリオよりは、推敲で削って削ってスリムにする必要があるからの。一作品にかかる時間がかかる場合も多かろう。作詞に関してはすんなりと一作品が書ける場合もあるがの。普段はどんなふうに作詞しておるのじゃ?
貯金箱のような大きな瓶があって、そこに思いついた単語やフレーズ、表現やキーワードをメモに書いて、折りたたんで貯めこんでいます。時々全部取り出して、並べてみたりして、そこからインスピレーションが涌いたら作品にしてみたり。あとは、思いついたときに思いついたことをスマホにメモったりですね。
うん、うん、わかるわかる。学生時代の儂もそんな感じじゃった。
塾頭も作詞を?
うむ、あるレコード会社のプロデューサーと知り合いでの。時々、作詞家のゴーストライターをやっておった。作品がまるまる採用される事は稀での、儂が書いた歌詞から作詞家がインスピレーションを感じて編詞しなおしたりして、その作詞家の作品となるのじゃ。じゃが、良いフレーズはそのまま採用されたぞい。バイト代は当時、採用作品1作について最低\30,000~であったの。
誰の、何っていう曲がそうなんですか?
守秘義務があっての、言えんのじゃ。言うと法的に面倒くさいことになる。ここだけの話にしたとしても、人の口に戸は閉てられないのでの、教えられないわい。最初に釘を刺されたのがこの守秘義務じゃ。
そのころと今の手法の違いってありますか?
歌詞が先にできるか?メロディーが先にできるか?の違いじゃ。今は歌詞よりもメロディーが先にできる場合が殆どじゃ。サビの部分のメロディーと歌詞が同時に浮かび、あとはそこにパズルのようにAメロBメロの歌詞とメロディーを作りこんでいく。さらに最近はダンスの決めポーズやステップに合わせて歌詞を作る手法もあるし、ボーカロイドの使用によって、楽器を奏でながらの作曲では出来っこなかった曲調の曲も出来つつある。歌詞もそれに当てはめて作る場合が多いのではないかな。だから歌詞だけで感動を生むような美しい歌詞、暗示性のある歌詞、思想性の高い歌詞が少なくなってきていると思う。
そういう感覚、分かります。
まぁ、昔よりもクリエーターの多方面への才能を開花させる方法も増えたという事じゃの。昔の手法なら成功できていない現代のクリエーターも多いと思うぞ。作詞もいろいろな手法が増えたことで、難しくもなったが簡単にもなったと言えるのぉ。
そのクリエーターの魂のこもった1作品が、スタンダードナンバーとして後世に残る素晴らしい詞になることを望むわぃ。売れるための商業ベースに乗った歌詞は時とともに忘れ去られていく。そうではなく名曲の歌詞として語り継がれる1作を書ければ幸せじゃの。
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