作詞の方法
作詞の方法について門下生に伝授せよというのか?
そうじゃ、分かりやすく頼む
分かりやすくも何も、一言では言えないよ。
祖rはそうだろうとは思うが……
通り一辺倒になってしまうぞ。
それでも仕方ないんじゃないかな
では、仕方ない。手探りで解説してゆこう。
作詞は文学としてのポエムではない
作詞は文学としての散文詩ではない。歌の歌詞としての詩になるからして、メロディーに乗せて歌いやすい言葉を選びながら書く必要がある。そう韻を踏むという事を意識しなければならない。譜割に合わせた単語の配列でストーリーや言いたいことを表現することになる。これが案外難しい。
だから、詩だけで作詞をするというのはほぼ不可能に近い。そういった事を踏まえて考えると‥‥‥‥ごちゃごちゃになるから、まず考え方から行くか?
①テーマを考えて書く
まず、曲の曲調と歌詞のテーマを考える。そしてそのテーマを掘り下げてストーリーを考える。ストーリーをどの支店からの目線で書くか?も大事になる。視点がコロコロ変わっては、伝えたい内容が伝わらない。支援を決めて書くことが肝じゃ。
そしてそのテーマをどのような方向性に発展させるのか?結論はどこに持っていくのか?という事から構成を考え、単語やフレーズをメロディーに乗せる事を考えて書く。
当然韻を踏むことを考えざるを得なくなる。
②妄想からの連想で書く
韻を踏んだり、メロディーに乗せる事を考えるのは、テーマから作詞するのと同じだが、テーマを決めずに妄想からのインスピレーションの発展形からっ創っていくような作風もある。
③サビの部分から作詞をする方法
サビのメロディラインとキーワードが同時に頭に浮かぶ場合がある。このさび部分が先にできてから、Aメロ、Bメロを追加で考えてそこに詞を当てはめていくような作り方の方が最近は多い。ブロックやパートのパッチワークで一つの作詞を完成させるやり方だ。頭に残るフレーズを最大限にアピールするように、詞を構成する。
④作詞だけ、作曲だけではほぼ無理
詞だけ先に書いて、後で曲を付けるような手法では、魅力的な詞は書くのが難しい。鼻歌でも良い、曲との同時進行で詞を創る方が主流である。
作詞にルールはない
作詞にルールはない。たまたま偶然に素晴らしい楽曲と詞が出来る場合もある。これはという方法論があるわけではない。
なので、センスを磨くというか、作詞の能力を高めるトレーニング方法を考えてみると、
替え歌を作ってみる。既に楽曲として発表されている作品の替え歌を作ってみる。曲に合わせた譜割と韻を意識することになるので、出来上がった替え歌の詩に、後で別の客を作曲して曲付けしてみたら案外ちゃんとした詞になっている場合もある。
常に文章を書くトレーニングをするために、日記やブログを書いてみる。語彙を増やしたり兵家力を磨く練習になる。
表現力や語彙を高める為に、読書する。映画を見る。雑誌を見る。漫画を見る。等、感性を磨くことを怠らない。
思いついたフレーズや言葉を、メモするなりタブレット端末に保存するなりして、自分なりの表現を蓄積する。あとでそれらを見返すことからインスピレーションが涌いて作詞に活かせる場合もある。
こんなところしか思い浮かばないわ。
そんな、ところだわなー
HULERの場合は、センスの塊だったから、何も教えないのに、ゴーストライターやっていたんだったの?
そんな、センスの塊だなんて……。当たっているが褒めすぎじゃわい
そういうHULERから見て、何か教える事はないのかいのう?
儂がゴーストライターをやっていた頃は、まだ作詞だけの作詞家っていうのが沢山いて、詞が先にできて曲が後にできるパターンも多く存在した。じゃが、儂が作詞する場合も、やはり、最初にさび部分のフレーズとメロディーラインをイメージして、後から繋ぎ部分を埋めていく方法を取っていた。
そう言った中で、何か面白い逸話はないの?
大分昔だから忘れてしまったわぃ。そうそう、「紫色のダークトーンにたばこの煙がゆれるだろう」という一文を書いて、担当プロディューサーに「馬鹿野郎、たばこの煙は紫色って決まってるんだよ。2重表現でダメ、頭使ってるのか?もっと削って削って尚且つ心に残る詞にしないと駄目なんだ」って怒られたことを思い出した。他のアーティストの詞だって大して推敲していない、思い付きで書きっぱなしのが結構あるじゃないか?って若い儂は反発したな。日本語って難しい。
まぁ、作詞のプロから見て素晴らしい詞でも、売れる詞になるかどうかは分からないしね。結果としてうれたら素晴らしい詞という事だし……。日本語は難しい。同感。
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